10月14日(水)に建築会館で
全国仮設安全大会と日本建設職人社会振興連盟大会が
行われました。
本日はその様子をご紹介致します。
全国仮設安全大会・日本建設職人社会振興連盟大会とは・・・
建設現場で足場にかかわる各界の事業者で結成されている、
全国仮設安全事業協同組合が開催しています。
この大会では、墜落災害撲滅を目指すための特別講演や
安全な足場の展示や墜落実験等が行われます。
建築会館イベント会場には、
「より安全な措置」の足場体感コーナーが
ありました。
当社が取り扱っております、
アサヒ産業㈱様のミレニュームも展示されていました。
ミレニュームの先行手摺筋違は、作業床より高さ900mmの位置に
手摺(27.2φ)があり、手摺と作業床の空間を斜め材(21.7φ)2本の
筋違構造にしてあります。
開口面積は4分割になり、2分割の2段手摺より
安全で転落の危険性が極めて少なくなり、
先行手摺と2段手摺を兼ねたシステム本足場です。
余分な機材を排除することにより、
運搬コストの削減・省スペース化を実現しています。
また、単管・クランプもほとんど使用せずに施工組立ができます。
こちらは日綜産業㈱様のセフトパラペッターです。
セフトパラペッターには、幅木(つま先板)が付いています。
幅木には作業床との隙間をなくすための
すきまふさぎ板が組み込まれており、作業上での安全作業が
確保できます。
作業床での作業者が建枠材を運搬、配材、組み立てる場合、
パスポーター(安全帯通過器具)を使用することで、
枠ごとの安全帯フックの取付、取外しのわずらわしい作業が
なくなり、作業床上の横移動時間の短縮を計ることができます。
展示ブースでは、各社手すり先行工法の足場の紹介や、
墜落実験などが行われていました。
式典は、全国仮設安全事業協同組合 大会実行副委員長である
髙宮様の開会宣言で始まりました。
挨拶をされる小野理事長です。
「若者が誇りを持てる希望に満ちた明るい未来のある産業、
これを目指せることが、今回のスローガンである
『建設業に希望の太陽』です。
本日のキーワードではなく、この先もずっと
続くキーワードになります。
本日は細かいことは言いませんので、
この一言を頭にインプットして下さい。」
と熱く語られていました。
続いて、足場安全点検功労者表彰が行われました。
表彰された皆様、おめでとうございます。
続いて、「三百六十五歩のマーチ」を斉唱しました。
東北支部長の伊藤理事に指揮をとっていただきました。
その後、青年部の皆様による
「建設職人の安全と地位を向上させる改革推進基本法」の制定を
期す決議が行われました。
「人を大事にする」という視点に立ち、
「安全確保」を第一に、建設職人の「地位」と「名誉」と「所得」を
向上させることを強く訴え、会場からは賛同の声が
多数上がりました。
今回の安全大会では、日本建設職人社会振興議員連盟に
所属する、多くの国会議員の先生がお見えになりました。
なんと、安倍内閣総理大臣からのメッセージも
読み上げられました。
日本建設職人社会振興議員連盟の最高顧問、
衆議院議員 高村様です。
高村様は、
「決議にもありましたが、
議員連盟では今、建設職人の安全と
地位向上を図る基本法制定のために、しっかりと
取り組んでいるところであります。
連盟と議員連盟がしっかりとスクラムを
組んだときに、必ずや基本法は次国会で成立すると
確信しております。」
と仰っていました。
式典後は、語り部・かたりすとである平野様の特別講演
「誇りある職人文化の創造」が行われました。
平野様は、
「日本には古来から素晴らしい職人さんが
おられますし、これからも日本に必要です。
なぜなら、優れた職人技術により
作り上げられるものや売り出されるものの
品質が守られて、世界からの信頼を得ているからです。
労働災害を防ぐ仕組みを整える、
それにあたり、ものを作る側に優れた感性や
高い技術を持った人たちがいること、
そういう人たちを多く育成できる環境を作る、
そして育成する、また、いいものを求める人たち、
『目利き』という人たちを増やす方法を
考えることが大事だと思います。」
と仰っていました。
建設職人の皆様が安全に活躍できる
職場づくりを共に目指してまいりましょう!